本の基本情報
タイトル:medium 霊媒探偵城塚翡翠
著者:相沢 沙呼(あいざわ さこ)
出版社:講談社
刊行年:2019年(単行本)/2021年(講談社文庫)
ジャンル:ミステリー小説
その他:第20回本格ミステリ大賞受賞
このミステリーがすごい! 1位
本格ミステリ・ベスト10 1位
SRの会ミステリベスト10 1位
2019年ベストブック
おすすめな人
ミステリーを読んだことない人におすすめです。
この本は、全員にお勧めできるからこそ、
どんでん返し・ミステリー・伏線がきれいに盛り込まれ、
4話に分かれているのでとても読みやすい本となっています。
読む前に個人的に注意点
私はこの本を外出先で隙間時間に読む本として、電子書籍で購入しました。
そして、中断と再会を経て、2年の年月をかけて読み終えることができました。
何が言いたいのかというと、できることなら短い期間で読んでほしい!ということです。
これが本当に後悔でしかありません。
「ミステリーは短期間で読め!」ということが教訓になりました。
感想
霊媒という特殊設定が良い
霊媒とは、「超自然的存在(霊的存在)と人間を直接に媒介することが可能な人物のことである」とあります。
ミステリーにおいて、この設定はいわゆる倒叙もの、
つまり、答え、もしくはヒントを先に知ってしまうことになります。
この設定により、答えを先に知ることが人間の想像力をいかに狭めてしまうことを
香月と共に実感できると思います。
城塚翡翠と香月史郎のタッグが良い
この2人の掛け合いが終盤に至るまでとても良かったです。
ミステリー作家の香月史郎のプロファイリングや過程推理、城塚翡翠の霊媒の異質さがすごくマッチしていました。
大どんでん返しに言葉を失う
大どんでん返しを予測できる人はいるでしょうか?
どんでん返し小説あるあるとして、近しい予想を考えたとしても、文章から論理的に否定されて
どんでん返しが予想できない場合があります。
この作品も同様に、そういった側面があり大どんでん返しされた後はかなり虚無になりました。
続編について
続編として、
・invert 城塚翡翠倒叙集
・invert II 覗き窓の死角
があります。
どんでん返しの衝撃が落ち着いたら読みましょう。
漫画・ドラマ化
漫画化
漫画版の表紙を見ると、小説であった城塚翡翠のメイクや服の描写が表現されていますね。
漫画は全3巻で、小説が苦手な人には読みやすそうな媒体となっています。
ドラマ化
huluで霊媒探偵・城塚翡翠とinsert城塚翡翠 倒叙集の2作品がドラマ化されています。

まとめ
すべてが伏線ということが身に沁みました。
読了感がネタバレになってしまうのが悔しいくらいです。
城塚翡翠だけでなく、他にも魅力的なキャラクターや状況設定などありますので、
気になった方は読んでみてください!


コメント